ワーママやめて専業主婦生活

40代2児の母。昨年長年勤めた会社を退職し、初めての専業主婦生活を満喫中。今年長男の中学受験が終了。その体験記や退職後の生活をつづります。

ワーママをやめる決断

長男が6年になったタイミングで、私は20年近く勤めた会社を退職しました。

女性の仕事と育児の両立がこれだけ騒がれる中、完全に世の中の流れに

逆行してますよね。

 

なぜ辞めるの?ここまでやってきたのに、もったいない!

 

もう何十回と聞かれた質問です。本当にそうですよね。

 

子供達も小学生になり、手がかからなくなってきた。

会社も理解があり、ほとんど残業がない。

ママでありながら課長職にもついた。

これから一番教育費がかかる。

 

このタイミングでワーママという権利を手放すなんて普通に考えると

あり得ない話です。私も決断するまで1年くらい葛藤しました。

 

それでもなぜやめたのか、一番のきっかけは中学受験です。

 

中学受験が親子で経験する最後のPJとよく言われますが、

我が家は息子二人なので、彼らが中学へ進学する頃には親離れし、

反抗期を迎え、私はもうご飯を作るだけのウザイ存在になるでしょう。

 

息子たちはゼロ歳児から保育園に通っていたので、彼らにとっては

ずっと私は「日中働いていて家にいない」存在でした。

私にとって家庭と同様働く事も大切で、経済的にも仕事を続けるのが当然、

退職したいと考えた事は一度もありません。

 

ですが、長男がが徐々に思春期へ入っていくのを目の当たりにし、

子供達が親離れする前、今子供達にゆっくり向き合う機会がなければ

後で後悔するのではないか、自分の人生で子供を最優先にする時期があっても

いいんじゃないか、と。

 

ちょうどその頃会社でも大きな組織変更や再編があり、私のキャリアが曲がり角に

来ていた事も大いに影響しました。

会社での仕事に対するモチベーションが急激に低下した時期でもあり、

当時の自分が一番時間を割きたいのは仕事ではなく子供との時間でした。

子供との時間を割いてまで取り組む価値が仕事に見いだせなくなったのです。

 

とはいえ、最終的に会社に退職の意向を伝えるまで1年かかりました。

これだけ長く働いてきた仕事を本当にやめていいのか、後悔しないか

この年齢で辞めても再就職なんて厳しいに決まっている

これから主人だけの給料でやっていけるのか

 

そんな不安と葛藤でいっぱいでした。

でも最終的には自分の人生で最優先すべきものは何か?に立ち返れば

結論は決まっているんですね。

 

辞めてもうすぐ1年が経ちますが、後悔は一切ありません。

本当にあのタイミングで辞めて良かったとしみじみ思う日々です。

 

退職して一番驚いたのは子供達の様子です。

元々次男はママに家にいて欲しいという甘えん坊で、

辞める話をした途端、

「ママいつまで会社行くの?もう行かなくていいんじゃないの?」

と退職を指折り数えていました。

 

長男は、辞める話をした際、

「えー?放課後家でさぼれない、勉強が監視される」

「いなくていい」

と言っていたものの、学校の先生に

「今度から母親が家にいるんだ!」と嬉しそうに報告していたそうです。

(個人面談で言われました)

 

子供達がこんなにも甘えたがっていたのか、と衝撃を受けましたし、

やっぱり辞めて良かったと思っています。

 

もちろんこれは我が家のケースです。

私の保育園からのママ友で退職した人はおらず、みんなそれぞれ頑張って

両立していますし、働きながら中学受験を乗り越えているママも大勢います。

私のような人間は逆にレアキャラです。

 

それでも12年間ワーママを続けてきたからこそ、辞める決断をする人もいる

事をお伝えしたいと思います。